サツマイモの花って、(日本では)めったに咲かないのだそうです。
そのことを教えてくれた絵本
『やさいの花』埴沙萌(はに しゃぼう)・写真 嶋田泰子・文 ポプラ社(2016年)
この絵本には2年半くらい前、近所の小学校の図書室で出会いました。(学校図書館ボランティアに参加しています。)
その日、3人のメンバーで作業していたのですが、
「サツマイモって花めったに咲かないらしいですよ。」
「そうなの?!知らなかった!」
「よく考えたら、実じゃなくて根っこですもんね。花いらないっちゃいらないか~。」
とか言って、おばちゃん3人ほのぼの盛り上がったものです。
さらに私が、農家の8人兄弟の末っ子である父に電話で確認したところ、
「からいも(唐芋。鹿児島ではさつまいもをこう呼びます。)の花が咲いたら、地元のニュースになるくらい珍しいことだ」っていうじゃないですか。
これをメンバーに披露して、さらに軽く盛り上がるという、楽しい思い出をもらった絵本なんです。
ちなみに、花を咲かせるには日本の夏の日照時間が長すぎるんだとか。(これはネットで調べた情報)
表紙は、ゴボウの花。
この美しい表紙に惹かれて手に取りました。
たくさんの写真を眺めるのも楽しいし、わかりやすい文章も魅力的。
こども達が(もちろん大人も)、その野菜への興味をそそられるようなウンチクが選ばれていて、ニクイなあと思います。
『やさいの花』は、ポプラ社のふしぎいっぱい写真絵本シリーズの29巻。
他にも楽しいテーマがたくさんあります。
ところで、ずいぶん前に読んだこの絵本を思い出すきっかけとなったのも、やはり野菜の花の本でした。
新聞広告で知りました
『野菜の花写真館』植松國雄・著 敬文社(2021年)
著者の植松さんが、退職後13年かけて撮りためた野菜の花の写真をまとめた作品集。
1ページに1枚の野菜の花の写真と、その野菜に関する説明が載っています。
殆どすべての写真に、生き物が一緒に写っているのが何といっても楽しい。
みつを吸いにやってきたチョウやハチ、カミキリムシ、じゅんさいの葉の上のアマガエル。
150枚以上のボリュームが圧巻です。
農家の方や、趣味で野菜を育てている方ならいざ知らず、普段はあまりお目にかかることのない野菜の花。
2冊の本で堪能しました♪