長らく「腹と尻は隠す」方針を貫いてきましたが…
飽きました。
飽き飽きしました。
ここらで一発カンフル剤注入したい、ふと思った夏のある日。
「タックインとやらに手を出すか…」
隠すのに飽きたなら出してしまえばよい。
単純な理屈です。
理屈は単純ですが、ことはそう簡単ではありません。
ナチュラルテイストとかオーバーサイズとかの流行りに乗っかって、中年ボディを甘やかし続けて20余年。
もう一生匿う覚悟だった腰回り。
私がトップスをインしようがアウトしようが、誰も見ちゃいないと分かっちゃいますが…
今更晒す?
ご乱心レベルじゃない?
いやいや、法に触れるわけじゃあるまいし、やりたいことはやっとこう。
還暦記念だ!(まだなってないけど)
などといった葛藤を経て…
「タックイン!」
「パイルダー オン!」並の気合いで、シャツの裾をジーパンに突っ込んでみました。
・・・やってみればなんということもありませんでした。
家族も知人も無反応。
でも、自分じゃ何だかとても新鮮です。
毎日ウキウキでインしてます。
嬉し恥ずかしチャレンジでしたが、やってみて良かったー。
ちなみにタックインする時の私なりのルールが一つ。
それは、パンツでもスカートでも腰ばきすること。
娘さん達が履いている、めっちゃ可愛いギュンギュンのハイウエストには手を出しません。いや、出せません。
腰ばきが難ありの腰回りを意外とカバーしてくれます。
対症療法としては有効だと思います。
ゆるっと履いたシルエットがたまらなくツボ。
この着方、ごく普通の身幅・丈の定番シャツやニットでイケるのも良いところ。
「腹が目立つ」だの「尻が隠れない」だの、トップスの丈には何かとうるさいオバサンでしたが・・・
何しろ突っ込んでしまうわけなので、諦めもつくってもんです。
トップス選びのストレス減りました。
タックインよ、ありがとー!
バァちゃんがイカしてる漫画
「海が走るエンドロール」 たらちねジョン・著 秋田書店
65歳で美大の映像科に入学するうみ子さんと、そのきっかけを作った映像科の学生・海(カイ)の物語。
うみ子さんが、映画を撮りたいという自分の気持ちに気付き変わっていく・・・というか、自分を解放していく姿にゾクゾクします。
若者に囲まれた学生生活で、アワアワしたりモヤモヤしたりするうみ子さんに共感したり、カイの繊細な美青年っぷりにグッときたり。
なるべく自分に正直でいたいもんだ。
やりたいことは、棺桶に入る前になるべくやっとこう。
と、思わせてくれる漫画です。